理想の住宅を手に入れるにはハウスメーカーや工務店選びが重要です。ここで失敗してしまうと、想い描いたマイホームとは全く異なるものができてしまう可能性もあります。
現物を見て買えない注文住宅は、建て始めてからしか気づくことが難しいです。
この記事で少しでも失敗リスクを減らせるポイントやハウスメーカーや工務店選びについて解説していきます。ぜひ考にしてください。
工務店・ハウスメーカーの選び方で失敗リスクを防ぐことができる
施主(注文主)が気をつけるべきこと
まずは、施主が気を付けることから解説します。おもに、3つあります。
- 自らしっかり住宅の勉強をしてから選ぶ
- 知人が紹介してくれる建築会社を選択肢に入れる
- 不動産屋が紹介してくれる建築会社を選択肢に入れる
それぞれ、もう少し詳しく解説します。
住宅に関する勉強をしっかり行った上で選ぶ
施主が勉強不足だと、建築会社の良し悪しが見抜けません。そもそも知識がないと、建築会社の話をうなづくだけしかできません。これでは、言いなりになってしまいます。
細かい情報を質問していくには、一定の情報を持っていることが前提です。とても小さなことですが、この積み重ねが失敗リスクを軽減する方法の1つでもあります。
また、面倒がらず熱心に勉強することで、建築会社選びで失敗しにくくなります。
*当サイトは、理想の注文住宅を手に入れていただくために運用しているメディアでもあります。また、家づくりの勉強方法は「本、カタログ、セミナー、建築会社に聞く」などでも勉強が可能です。
知人が紹介してくれる建築会社を選択肢に入れる
インターネット上の口コミは誤っていたり、コントロールされている口コミである場合も多くなってきています。
それに比べて知り合いからの口コミであれば、信用性が増します。
- 最近家づくりをした知人
- 家づくりの職人
- 銀行マン
- 司法書士
- 土地家屋調査士
特に、職人さんや銀行マンなどは、日ごろから複数のハウスメーカーや工務店と付き合いがありますので生の評判や口コミが伺えますのでおすすめです。
不動産屋が紹介してくれる建築会社を選択肢に入れる
不動産屋も、建築会社と取引があります。信頼できる建築会社を知らないか、聞いてみましょう。
ただし建築会社から紹介料をもらってる場合があるので、留意が必要です。不動産屋に高い紹介料がわたってる場合は、建築会社の見積もりに上乗せされてるかもしれません。
建築会社に対して気を付けること
建築会社を選ぶ際は下記のようなことに気をつける必要があります。
- こだわりや理念がある
- 地元で長くやっている会社
- 現場見学会や完成見学に参加できる会社
- 営業担当者が、要望を聞き取る能力
- 工事を下請けに丸投げしていない会社
こちらも、それぞれ解説していきます。
1. こだわりや理念がしっかりしている会社を選ぶ
自社が建てる家にこだわりや理念がない建築会社はさけたいところです。また社長だけでなく、社員が「家づくりに対する姿勢」を端的に説明できるか確認しておきましょう。
住宅会社には得意不得意があるので「こだわり」以外のことをお願いしたらどうなるかも聞いておきましょう。
たとえば工法などです。
「ツーバイフォー工法にこだわってます」と言う建築会社に「在来工法はできますか?」と聞くと、その会社の姿勢がよく理解できます。
2. 地元で長くやっている会社を選ぶ
会社が「長く営業できてる」のは「地元で認められている」あかしです。社歴が長いことは、良い会社の目安になります。
なお、年間施工数が多すぎて現場監督が不足してる会社もあります。1人の現場監督が同時に3棟以上管理してるようなら、現場の整備が行き届いてるか確認しておきましょう。
また、建築会社の中にはリフォームをメインにしてるところがあります。新築するのであれば、新築の施工歴が長いハウスメーカーや工務店を選びましょう。
3. 現場見学会や完成見学に参加できる会社を選ぶ
気になる建築会社がみつかったら、見学会などに参加をして完成物件でデザインのイメージをつかみ、その場で気になることを質問するとよいです。
また、可能であればその他の施工現場を見学させてもらい、現場の工具などが整理されているかなども見ておいてもよいです。現場がシッカリしてる建築会社は信頼できます。
*なお安全上や工期上のポリシーから、現場見学会を実施しない会社もあります。
4. 営業担当者が、要望を聞き取る能力があるを確認する
営業担当者は、施主と会社をつなぐ重要な立場です。担当者の力量しだいで、家づくりの成否がわかれると言っても過言ではありません。
伝えたことだけでなく、かゆいところに手が届く提案してもらえるか、話していて不安を感じないか、など確認しましょう。
5. 工事を下請けに丸投げしていない会社を選ぶ
一般的に、注文住宅を自社で施工している会社はまれです。大手ハウスメーカーも中小工務店も、ほとんどの工事を職人(個人事業主)に外注します。
ですが、現場の施工管理まで丸投げしてる会社には注意しましょう。事前に自社の社員にいわゆる「現場監督」がいるか、「工程管理」「予算管理」「品質管理」の3つの管理が自社でできてるか、確認しておきましょう。
また、大工の棟梁がコロコロ変わる会社は用心しましょう。
棟梁は職人の長で、建築後もメンテナンスをとおしてお付き合いが続きます。できれば、ずっと同じ棟梁に面倒をみてもらいたいですよね。
期間に余裕があれば、2邸ぐらい同じ会社の現場見学会へ行ってみましょう。棟梁が変わっているようなら「前の棟梁は、どうされたんですか?」と聞いてみてください。
ハウスメーカーや工務店選びで失敗リスクが上がる要因
注文住宅は、最初が肝心です。実は家づくりのスタートに、大きな失敗リスクが潜んでいます。
「失敗リスクが上がる要因」をご紹介しますので、ご注意ください。
- いきなり住宅展示場に行く
- 要望や予算を決めない
- 建築会社を比較検討しない
上述のリスクをふまえて、ハウスメーカーや工務店を選ぶコツを解説します。
1. いきなり住宅展示場に行かない
注文住宅の家づくりは、まず何から始めればよいのでしょうか。
「住宅展示場へ行く」と思いがちですが、いきなり住宅展示場へ行くのはオススメしていません。
その理由は以下のとおり。
- 住宅展示場は坪単価100万円の物件もざらにある
- 魅了されてしまい冷静な判断ができなくなる
- 家づくりの途中で息切れしてしまう
モデルハウスは超高級仕様で造られていて、一般的な住宅の倍近い費用がかかってます。ですから、実際のプランを見て意気消沈してしまう方も珍しくありません。
すてきなキッチンを見てしまい、汎用品では満足できなくなる方も。モデルハウスと同レベルを目指すと極端にコストアップするので、いっきに興覚めしてしまいます。
まずはカタログを取り寄せ、標準品から確認しましょう。そのあと住宅展示場に行けば、高級品を見ても冷静に見られます。
ちなみにカタログは、のちのち打合せのときに役立ちます。気になるアイデアを見つけたら、切り抜いて取っておきましょう。
2. 最初に要望や予算を把握する
じつは、住宅展示場へ行く前にやることが2つあります。
ひとつは、家族で要望の優先順位を決めておくこと。もうひとつは、予算を決めておくことです。
それぞれ、詳しく解説しますね。
要望の優先順位を明確にしておく
新居で暮らす家族で要望をまとめておくことは、とても大事なことです。モデルハウスの営業担当者を前にしてから考えてたのでは、遅いです。
たとえば以下のことについて、わかる範囲で家族の要望を出しておきましょう。要望が出揃ったら、優先順位も決めておきましょう。
- 環境
- 間取り
- 施工会社
- 仕様・性能
- 工法・構造
- 引っ越ししたい時期
- 内装や外観デザイン
参考までに「平成30年度 住宅市場動向調査」に載ってる「注文住宅の選択理由(複数回答)」のトップ5を載せておきます。
- 信頼できる住宅メーカーだったから(50.7%)
- 一戸建てだったから(39.4%)
- 新築住宅だから(37.2%)
- 住宅の立地環境が良かったから(36.3%)
- 住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから(31.1%)
上述の結果から、多くの方が「信頼」を重視したことがわかります。
実際、信頼のおける住宅会社を選ぶことは、家づくりを成功させる要因のひとつです。ぜひあなたも「信頼できるかどうか」に着目して、住宅会社と接してみてください。
予算を決めておく
車が欲しくてディーラーに行くとき、例えばこんなこと決めて行きませんか?
- 予算
- 欲しい車種(メーカー)
- 何年ぐらい乗るか
車を買うなら、ライフスタイルや懐事情を考えて予算を決めてからいくと思います。だから、300万円以内で10年乗れる車を買いたい人が高級車の展示場へ行ったりしませんよね。
それなのに、車より高い家を買うときに予算を決めていかない方がいます。それも、まったく予算が合わないのに、大手ハウスメーカーの展示場へ行ったりするんです。
ご想像のとおり、これはとても危険な行為です。かならず「土地+建物+諸費用」の総合計でいくら出せるのか、予算を建ててから動き始めましょう。
- 住むエリア優先 ⇒ 土地優先で探し始める
- 建物優先 ⇒ 建築会社から決める
どうしても住みたいエリアがあるなら、まず土地の予算を立てましょう。続いて、諸費用。最後に残ったのが、建物の予算になります。
家にこだわりがあって「建物優先」で進めたいなら、まず要望をかなえてくれる建築会社を選びましょう。そのうえで、土地探しも建築会社と一緒にやりましょう。
なお、安全に返済できる住宅ローンの目安は年収の6倍以内です。それより予算を上げたいなら、返済が破たんするリスクを覚悟するか自己資金を準備しましょう。
3. 複数の建築会社から比較検討して選ぶ
家づくりで成功したいなら、比較検討が効果的です。複数のハウスメーカーや工務店からプランや見積もりを取って、比較したあと契約する会社を選びましょう。
いくつか比較検討のコツをご紹介します。
信頼できる会社を探し家づくりを任せる
家づくりの失敗リスクを下げたい方は、先述のとおり比較検討したうえで信頼できる建築会社を選ぶといいです。
比較検討するときは、以下の2点に気を付けてください。
- 坪単価で比較してはいけない
- いろんなタイプの建築会社を混ぜる
ハウスメーカーや工務店に坪単価を尋ねる方がいますが「坪単価」で比較検討するのはオススメしません。
じつは、坪単価には業界統一基準がありません。各社で使ってるキッチンのグレードが違ったり、トイレの数が違ったりするので比較ができません。
なお、坪単価は「工事費用 ÷ 坪数」で計算しますが、そもそも「坪数」も以下の2つのうちどちらを使うか統一されてません。
- 建築基準法上の「延床面積」
- 実際に施工する「施工面積」
延床面積には「吹き抜け、ロフト、バルコニーの一部」などが含まれません。つまり施工面積を使って坪単価計算した方が、見かけの単価が下がるということです。
また、同じグレードなら小さな家より大きな家の方が坪単価は低くなります。坪単価は他社比較に使えない、と覚えておきましょう。
- 施工面積 > 延床面積
- 小さい家の坪単価 > 大きい家の坪単価
なお、中小工務店や設計事務所の中にもキラリとひかる特徴的な会社があります。大手ハウスメーカーだけでなく、いろんなタイプの建築会社を混ぜて比較検討しましょう。
参考までに「大手ハウスメーカー」の例をあげておきます。以下の会社だけでなく、地元で頑張ってる会社の中からも家づくりを任せる候補を探しましょう。
- 積水ハウス
- 大和ハウス
- へーベルハウス(旭化成)
- 住友林業
- 三井ホーム
- セキスイハイム
- ヤマダ・エスバイエルホーム
- ミサワホーム
- 一条工務店
- スウェーデンハウス
大手は品質やサービスに安定感がある反面、アイデアが画一的になりやすいです。建築会社選びは、会社規模にとらわれない方が「思いもよらぬアイデア」に出会えます。
とくにデザインや建材にこだわりがある方は会社規模で判断せず、しっかり比較して「信頼できる」と感じる会社を選びましょう。
以下に一般的な「大手ハウスメーカー・中小工務店・設計事務所」の特徴を載せておきます。参考にしてください。
大手ハウスメーカー |
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中小工務店 |
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設計事務所 |
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相見積もりが基本
工事を依頼する建築会社を選ぶときは、相見積もりが安全です。3社以上比較すると、まんがいち不誠実な会社が混じっても見分けやすくなります。
相見積もりでは、以下の5つを比較しましょう。
- 見積金額
- プランの提案力
- 建材や住宅設備のランク
- 社長や社員の人柄
- アフターサービス
この5つを比較することで、各社の長所と短所が見えてきます。あなたの要望の優先順位も考慮しながら、総合的に評価しましょう。
ただし、注意点があります。次の3つに気を付けてください。
- “無料”に釣られない
- 各社に同じ要望を伝える
- 契約を急かす会社は選ばない
まず「プランと見積もり無料」に釣られないこと。人気の建築会社が、顧客選別のために有料化してることもあります。優良会社を選択肢から外さないように、ご注意ください。
比較するうえで、各社に同じ要望を伝えることも大切です。要望リストを作っておくと便利です。
大幅値引きで契約を急かすような会社も、疑いましょう。建築会社選びでは、必ず以下の3つを確認してから契約にすすむべきです。
- 納得できる
- 信頼できる
- 満足できる
なお、ネットの口コミは買えるので、あてになりません。あなたの目と耳で得た情報を使って、契約する会社を選びましょう。
会社の質だけでなく、営業担当者の質も大切です。以下の条件がそろってる営業担当者は、質が高いと言えます。
- 施主第一で仕事してくれる
- 知識と経験が豊富
- 設計、現場監督、職人との仲が良好
建築会社には、得意な工事と不得意な工事があります。不得意な工事は、施工レベルが低くなります。材料費も仕入れ数が少なく、割高になります。
あなたが自然素材重視なら、それが得意な会社。夏涼しく冬暖かい家がいいなら、高気密高断熱が得意な会社を選びましょう。
なお、こんな建築会社は要注意です。
注意項目 | 理由 |
他社を平気で批判する | 自社に自信がない |
聞いてないことを一方的に話し続ける | 施主目線で仕事してない |
質問の回答から「説得」を感じる | 「納得」や「満足」が期待できない |
お願いしたことができてない | 思ってたのと違う家が建つ |
契約する会社を価格やプランだけで選ぶと、契約以降に苦労することになります。上述のことも考慮して、比較検討しましょう。
カンタンに複数社の資料を請求する方法
「複数のハウスメーカーや工務店を混ぜて比較しろ」と言われても、なかなか面倒ですよね。住宅展示場だけではそろわないので、良さそうな会社を自分で探さないといけません。
そういうときは、一括資料請求サービスが便利です。たとえば、タウンライフというサービスを使えば、一回の申し込みで複数の建築会社から間取りプランを取り寄せられます。
コンシェルジュ型サービスを使う方法もあります。
このサービスを使うと、専門知識を持ったアドバイザーが家づくりの相談にのってくれます。あなたの要望に合う建築会社も紹介してくれるので、自分で探す手間が省けます。
コンシェルジュ型サービスと言えば「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」や「SUUMOカウンター」が有名です。
なお、上述の一括資料請求サービスもコンシェルジュ型サービスも無料で使えます。
選ばなかったハウスメーカーの断り方
複数の建築会社を比較したら、最後は1社にしぼって契約します。とうぜん、残りはお断りすることになります。
この作業を嫌がる方が多いので、電話やメールで使える例文を載せておきます。
あなた「お世話になったので心苦しいけど、他で決めました」
営 業「お差支えなければ理由を教えてください」 あなた「他社のプランがとても良く、気に入りました」 営 業「残念ですが、それなら仕方ないですね」 あなた「いろいろ、ありがとうございました」 営 業「こちらこそ、わざわざご連絡いただきありがとうございます」 あなた「〇〇さん(営業マン)のご活躍を願ってます」 |
営業マンは断られ慣れてるので「他社で決めた」と言えばOKです。とはいえ上司に報告義務があるので、理由を聞かれることがあります。
具体的に説明する必要はないので「他者のプランがとても良かった」と言いましょう。「安かった」と言うと「値引きします」と言われかねません。
「どうしても断るのが苦手」という方は、上述した「コンシェルジュ型サービス」を使ってください。お断りを代行してくれます。
工務店やハウスメーカーの選び方で成功する人、失敗する人の特徴
最後に、工務店やハウスメーカーの選び方で成功する人と失敗する人の特徴を解説します。
次の4つのケースで説明するので、家づくりの参考にしてください。
- 情報収集
- 資金計画
- 見学会
- 打合せ
1. 情報収集で成功する人、失敗する人
まずは、情報収集の段階で成功する人と失敗する人の特徴を解説します。
情報収集で成功する人
情報収集で成功する人には、以下のような特徴があります。
特徴 | 成功 |
予習できる | 建築会社選びだけでなく、打合せのときにも失敗が減る |
多角的に情報収集できる | 自然素材の利点と欠点など両面から情報収取すると、自分に合った家が建てられる |
カタログ請求や書籍をうまく使える | 理想や要望をかなえやすい |
家はとても複雑な製品で、何のトラブルも起きない家づくりの方がまれです。勉強熱心な人ほど、未然にトラブルを回避できます。
「書籍・カタログ・セミナー」などを活用して、建築会社に行く前に予習するといいです。
情報収集で失敗する人
情報収集で失敗する人には、以下のような特徴があります。
特徴 | 失敗 |
いきなり住宅展示場へ行って情報収集しようとする | その会社の良いところばかり吹き込まれる |
妻任せ(夫任せ) | いざ打合せするときに夫婦でもめる |
1社の言うことを鵜呑みにする | 自分にとって最適な選択ができない |
情報収集で失敗するのは、ひとことで言うと「人任せ」の人です。自分で勉強せず、誰かに任せようとします。
こういう方は「家づくり」のコントロールができず、思いどおりの結果が得られません。最後は失敗を人のせいにして、責任も「人任せ」にします。
2. 資金計画で成功する人、失敗する人
資金計画の段階で成功する人と失敗する人の特徴を解説します。
資金計画で成功する人
資金計画で成功する人には、以下のような特徴があります。
特徴 | 成功 |
無理なく返せる住宅ローン返済額を知ってる | 新築後も豊かな生活が送れる |
諸費用項目と金額の目安を知ってる | 土地と建物の的確な予算配分ができる |
ライフプランニングを受けたことがある | 将来の家計を見える化でき、赤字を防げる |
資金計画が上手い方は、無理なく返せる住宅ローン返済額を知ってます。新築後も、返済で家計が圧迫されるようなことはありません。
返済額がどれぐらい家計に影響するか知りたければ、ファイナンシャルプランナーなどが行う「ライフプランニング」が有効です。
ライフプランの流れはソニー生命のホームページが詳しいので、ごらんください。
資金計画で失敗する人
資金計画で失敗する人には、以下のような特徴があります。
特徴 | 失敗 |
予算を立てない | あとで諸費用代が足りなくなる |
住宅ローン金利の引き下げ努力をしない | 何十万円も無駄な利息を払う |
土地と建物の優先順位があいまい | 高い土地を買い理想の建物が建たない |
家づくりは何度も体験できないので、予算のイメージが付きません。ですが予算を立てないと、たとえば外構(お庭)など終盤の工事でお金が足りなくなるケースもあります。
(外構工事を契約に入れず「別途工事」にする建築会社が多い。施主は、建物工事とは別に「外構工事の予算」を残しておく必要がある)
住宅ローン金利をないがしろにする方も、損します。融資金額が大きいので、金利が0.1%違うだけで利息がウン十万円変わってくるからです。
3.見学会で成功する人、失敗する人
見学会の段階で成功する人と失敗する人の特徴を解説します。
見学会で成功する人
見学会で成功する人には、以下のような特徴があります。
特徴 | 成功 |
まずは自分たちだけで見てまわれる | 営業担当者のセールストークに振りまわされない |
要望の優先順位がイメージできてる | 見るべきところをシッカリ見られる |
現場見学会と完成見学会、両方行く | 施工レベルや出来上がりのイメージがつかめる |
見学会で大事なのは、予習です。家族で「新居でかなえたい要望」を整理してから行きましょう。
会場の中で大事なのは、落ち着いてジックリ見てまわり疑問点があれば質問して解消すること。それと、建築会社の施工レベルや個性を感じ取ることです。
モデルハウスに入ると早々営業担当者が話しかけてきますが「まず、家族だけで見てまわっていい?」と聞きましょう。その方が、落ち着いて見てまわれます。
見学会で失敗する人
見学会で失敗する人には、以下のような特徴があります。
特徴 | 失敗 |
すぐ帰る | 長くいることで気づくことがある |
質問しない | 質問の回答から住宅会社の質がわかる |
家族で行かない | 老若男女、それぞれ気づくことが違う |
見学会に行くと、緊張するかもしれません。営業担当者のセールストークもうっとうしいです。ですが、シッカリ見て質問しないともったいないです。
なお、家へのこだわりは老若男女で違います。新居に住む予定の全員で見学会に行くことを、オススメします。
プランや見積の打合せで成功する人、失敗する人
打合せの段階で成功する人と失敗する人の特徴を解説します。
打合せで成功する人
打合せで成功する人には、以下のような特徴があります。
特徴 | 成功 |
事前にスクラップブックなどで要望をまとめている | 設計担当者に的確に要望を伝えられる |
新居に住む家族みんなで参加する | 全員が納得できるプランが作れる |
複数の会社に同じ要望を伝え比較できる | プランと総予算で合理的に建築会社選びができる |
家づくりで満足できる方は、打合せがうまいです。事前に準備したり家族全員で参加したり、その姿勢が住宅会社にも伝わりやる気を起こさせます。
間取りプランや見積もりは、複数社を比較することが大切です。比較するためには、同じ要望を同じように伝えることが成功のカギです。
打合せで失敗する人
打合せで失敗する人には、以下のような特徴があります。
特徴 | 失敗 |
疑い深くて全く心をを開かない | 営業担当者も心を閉ざし良い提案が受けられない |
お金に対して極端にシビア | 建築会社にやんわり断られる |
こだわりが強くアドバイスを聞き入れない | 建築会社の知恵や知識を活用できない |
打合せでは、建築会社と施主がおたがいを信頼し合い予算に合ったプランを作ることが大切です。
建築会社のアドバイスに耳を貸さなかったり、節約だらけでコストを削りすぎると、家の品質も満足度も下がります。
建築会社に「信頼されてない、予算が合わない」と思われると、やんわり断られるケースもあります。
失敗しないハウスメーカーや工務店の選び方まとめ
家づくりを成功させるには、ケースバイケースで多岐にわたり気を付けることがあります。ですが、失敗する原因は主に以下の3つにしぼられます。
- いきなり住宅展示場に行く
- 要望や予算を決めない
- 建築会社を比較検討しない
これをやめるだけで、かなり失敗リスクを減らすことができます。
しっかり予習して、予算や家族全員の要望を整理し、いろんなハウスメーカーや工務店を比較検討してから契約する会社を選んでください。
あなたの家づくりが成功することを願っております。